ウエスタンレッドシダー

ウエスタンレッドシダーは、耐久性、加工性、安定性、価格において非常に優れた特性を持つ木材です。

ウエスタンレッドシダーは、北米太平洋側の比較的温暖な雨量の多い地域の植物で、樹高60メートル、直径2メートルを超える大木に成長することから、現地では神聖な「生命の木」として大切にされていました。また、古くから木材として親しまれている材料で、旅客機で有名なボーイング社は、もともとは、このウエスタンレッドシダーなどを扱う木材商であったことも知られています。

ちなみに、ウエスタンレッドシダーは、日本では米杉としても知られていますが、本当は杉ではなくてヒノキ科ネズコ属の木です。

ウエスタンレッドシダーの最も優れた点は、耐久性です。シロアリなどが嫌うフィトンチット、カビやダニの繁殖を抑えるアルカロイド、虫の動きを弱らせるヒノキチオールなど、木自らが本来持っている成分により、屋外使用にも長い間耐えうる耐久性を実現しています。また、それらに由来する甘い木の香りが心地よいので、アロマテラピー効果も注目されています。

また、木材は湿気を吸収してくれる材料としても知られています。ウエスタンレッドシダーも、水分の吸収、発散を繰り返して収縮しますが、他の木材に比べて、収縮率が低いので、反り、曲がり、割れなどが生じにくい安定した木材として人気があります。さらに、低気密で空気を多く含んでいるので、熱伝導が小さく、断熱性に優れた材料でもあります。耐火性に優れているという特徴も持ちます。

さらに、ウエスタンレッドシダーは、軽くて軟らかいので、下穴加工をしていなくても初心者でも簡単にカットやビス打ちができるので、DIY用の材料の主流にもなっています。

ウエスタンレッドシダーは、このようにさまざまな優れた特性を持ち、信頼性が高く、トータルバランスがよいことから、ウッドデッキ材から高級家具材まで、さまざまな用途に用いられています。

ウエスタンレッドシダーの欠点として、部位によって色にばらつきがあることが挙げられます。塗装を施しても色の濃淡が出てしまい、隠すことは難しいです。けれども、色にばらつきがあっても、品質のばらつきはほとんどありません。その色味の違いを、表情豊かな自然味として楽しむことをお勧めします。また、「ぬくもりのあるやさしい手触り」であるがゆえに、柔らかくて傷つきやすいという欠点もあります。しかし、ウエスタンレッドシダーの主な用途は屋外でのウッドデッキやガーデンベンチだと思いますので、神経質にならずに楽しんでください。